ぴかぴか、しゅわしゅわと四方八方に光を伸ばした線香花火が、不意にぽつっと落ちた。 4年前の夏もそんなふうにして儚げに、でもめいっぱい光を散らしたのち、突然命を落とした。わずかでも指を動かしてはダメだと気をつければ気をつけるほど、その命はゆら…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。